Difyのバージョンが v0.6.10からv0.6.11 に上がったので、Kubernetes で運用しているDifyのバージョンアップを行ってみる

Jun 16, 2024, 8:51 AM
2024/06/15 に v0.6.11 がリリースされていました。Difyは本当に素晴らしいアプリですが、不具合もまだまだ多くあるので、バージョンアップしていきます。

最初に

Dify のバージョンアップ中に、1〜2分程度、使用できない時間が発生します。
本番運用中である場合は、お知らせを出すなどの対応が必要です。

インストール方法

まだインストールしていない方、まはたインストール方法について見たい方は
https://microai.jp/blog/f5a4dc47-3244-4e89-ba07-4be01f636baa
を御覧ください

インストール設定ファイルを修正

インストール時に作成した dify-values.yaml を修正します
# nano dify-values.yaml
global:
host: "dify.microai.jp"
enableTLS: false
image:
tag: "0.6.10"
global:
host: "dify.microai.jp"
enableTLS: false
image:
tag: "0.6.11"
に書き換えます。
host: "dify.microai.jp" の部分は、ご自身の環境のものにいてください。

バージョンアップ実行

# helm upgrade dify douban/dify -f dify-values.yaml --debug
実行すると
default                pod/dify-api-5c9c9b59c9-nwshd                                 0/1     ContainerCreating   0              26s
default pod/dify-frontend-8599b488dd-b7q9r 0/1 ContainerCreating 0 26s
default pod/dify-worker-78968f767-9lxqz 0/1 ContainerCreating 0 26s
この3つが更新されていきました。
このタイミングで、一時的に使用できなくなります


DBをマイグレーション(変更)する

コマンドを実行する対象を探す

# kubectl get pod | grep dify-worker
dify-worker-78968f767-9lxqz 1/1 Running 0 2m37

実行する対象に対してマイグレーション指示を出し、マイグレーションする

kubectl exec -it dify-worker-78968f767-9lxqz -- flask db upgrade

Kubernetes 特有の修正を行う

# helm get manifest dify > dify-custome-0.6.11.yaml
# sed -i 's|http://dify.microai.jp|https://dify.microai.jp|g' dify-custome-0.6.11.yaml
dify.microai.jp の部分は、ご自身のホスト名に置き換えてください、

Milvus 部分の修正

dify-custome-0.6.11.yaml の中に2箇所
            - name: VECTOR_STORE
value: milvus
このような記載があるので、それぞれの直後に
            - name: VECTOR_STORE
value: milvus
- name: MILVUS_HOST
value: "microai-milvus.milvus.svc.cluster.local"
- name: MILVUS_PORT
value: "19530"
- name: MILVUS_USER
value: "root"
- name: MILVUS_PASSWORD
value: "Milvus"
- name: MILVUS_SECURE
value: "false"
となるように、Milvusの設定を追記します。繰り返しになりますが2箇所どちらも同じ修正を加えてください。

"microai-milvus.milvus.svc.cluster.local"
は、皆様の環境にあわせて書き換えてください。他の項目はデフォルト値です。

設定反映

# kubectl apply -f dify-custome-0.6.11.yaml
で設定を反映させていきます。
これでバージョンアップ完了です。

バージョン確認


上記のメニューからバージョンを確認して 0.6.11 と表示されているかを確認します。

おまけ v0.6.11 の CHANGELOG を流し読み

個人的に興味のあるところだけを斜め読みしてメモしていきます。

新機能 (Sync from web site)


指定のサイトをデータソースにできるようになりました。
ドキュメントサイトなどを作っている人にとってはかなり便利な機能ですね!

新機能 (Note)


ワークフローにノートを足せるようになりました。
私は、時間が立つと自分で何をやっていたか忘れてしまうので、非常に助かります。

エディター権限の追加


今までの、通常管理者に加えて、エディターが追加されました。これは嬉しいですが、まだ 通常 の存在意義がわかっていません。


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